ローヤルゼリーの薬効・臨床報告等


1.糖尿病合併症の治療におけるRoyal jelly(R.J.)の応用
岡山大学−内科
  Royal Jelly・・・・・変質を防止し、新鮮、純粋な形で製剤化したR.J.を使用した。

目的

糖尿病患者における難治性の神経障害や眼障害に対する効果を臨床的に観察、検討した。

方法

1年以上数年間に各種薬物療法でなんら効果のない神経障害および眼障害を有する糖尿病患者10例(40〜67才,平均52才;男女各5例:罹病期間3〜15年,平均8年;SU剤療法6例,インシュリン療法4例)に、R.J.(150r)1日1回早朝空腹時に2〜8ヶ月間経口投与し、臨床所見を観察した。R.J.に関する説明は行わず、普通の薬剤のように投与し、Placebo効果についても検討した。また、合併症に対する他の薬剤は中止した。


結果

*両下肢の著明な知覚異常(シビレ感・異物感・知覚鈍麻等)を有する8例中6例において、R.J.投与1〜2週頃より異常感覚が軽快しはじめ、4週頃より著明に軽快ないし消失した。

【このうち頑固な下肢神経痛を伴った例ではR.J.投与後1週間頃よりその軽快を来たし、2〜4週間頃より著明に軽快した。】

他2例では、漸次殆ど消退した。

なお、神経学的所見は殆ど不変で、またPlaceboでは効果がなかった。

*網膜症と白内障を合併、視力障害のかなり強い6例中
  1例では・・・・・R.J.投与6日目に矯正視力で右眼0.2→0.4、左眼0.6→1.0へと明らかに改善、新聞が読めるようになり、以後数ヶ月その視力を保持している。
  1例(過去1年間裸眼視力0.4)ではR.J.投与2〜3週頃より視力の改善を自覚、4週後視力0.5,8週後0.6,4ヶ月以後0.7〜0.8に回復した。
  なお、2例とも眼底所見は不変であった。
  例の4例では視力の改善を認めなかった。
  以上の結果の中で全例副作用を認めず、全般的な活力、活気の増強をみた。

結論

長期間各種薬物療法無効糖尿病患者の下肢知覚異常、神経痛、視力障害に対し、R.J.がかなり有効な症例のあることを認めた。本物質の性格上多数例の検討が困難で、少数例についての観察ではあるが、R.J.は、今日適確な治療法がなく、日常の臨床における難点となっている糖尿病患者の上記合併症治療に試みてみる価値のあるもののように思われる。

2.Royal Jellyの陰萎(インポテンツ)に対する効力
日本大学松戸歯科薬理学教授
田村豊幸



健康な人間の一般的性質として、仕事に対する意欲、食物に対する食欲および異性に対する性欲は不可欠のものである。
従って、理由のいかんを問わず、性欲が減退することは健康な体とはいいがたい。
そこで、インポテンツに関して調べてみる。


インポテンツの3大原因

大脳の働きに異常をおこすことから出発する精神的なものが半数以上を占る。
俗に“気”が向かないという。その“気”は実は大脳の恒常性なのである。ここが乱れると、性欲はおこってこないのであるが、自分でそれを自覚するとは限らないところに問題がある。
又、インポテンツの原因の4番目の糖尿病によるものは、R.J.が効いたり効かなかったりする。その理由は陰茎局所の自律神経障害の程度によるらしく軽度のものは、回復させるが、R.J.と同時にその薬効の足を引っぱるようなものが吸収されているときは、殆ど無効である。


(R.J.が効力を発揮するインポテンツ)

 性腺不全によるもの
● 軽度の糖尿病によるもの

<R.J.の性欲,インポテンツに対する作用>
  
● (1)糖尿病によるインポテンツ

陰茎海綿体の血流調節装置(Polster)の故障
局所自律神経失調症
間脳・自律神経中枢を経由して悪化 R.J.
  
 
● (2)糖尿病性インポテンツにR.J.が無効な場合

飲酒
カロリー過剰
血糖調節の乱れ
インスリン・アドレナリンの乱れ
海綿体の自律神経失調
インポテンツ悪化
●間脳(視床下部)の
 後方中央隆起   
破壊 睾丸萎縮,精子数,運動性減弱
その性中枢が
R.J.の作用部位である。
〔R.J.の作用部位〕




●間脳(脳下垂体前葉支配)失調 R.J.
性ホルモン系障害 睾丸萎縮
肝のホルモン原料不活性化
肝硬変 睾丸萎縮
アルコール中毒
〔性腺不全によるインポテンツ〕

 
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