●ローヤルゼリーの含有成分解説 |
アミノ酸 ローヤルゼリーには多量の蛋白質の他、 遊離した状態のアミノ酸が4%程含まれている。 ルタミン酸を1としたとき、リジン3.72,ヒスチジン0.23, アルギニン0.59,アスパラギン酸0.26,スレオニン0.04, セリン0.13,プロリン8.00,グリシン0.10,アラニン0.08, バリン0.06,イソロイシン0.05,ロイシン0.05, チロシン0.04,フェニルアラニン0.06,という結果があり、 花粉中に多量に含まれるプロリンが多いことは興味深い。
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有機酸 ローヤルゼリーが、殺菌力を持っていて腐敗しにくいことや、 抗ガン性があるという報告は、10-ヒドロキシデセン酸の存在によるものである。この酸は脂肪酸の一種で、同族体の酸性物質(脂肪酸)を含めて乾燥重量の約2%に達し、ローヤルゼリー中の脂質の相当部分をしめている。コハク酸などの有機酸も含まれており、これらの酸性物質のためにローヤルゼリーのpHは3.5〜4という低さになっている。
● 10-ヒドロキシデセン酸
● 10-ヒドロキシデカン酸
● 2-デセンジオイック酸
● セバシン酸
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ヌクレオチド 体内での代謝やその調節に大きな役目を果たすヌクレオチドも約1%含まれ、そのうちアデニンを含むものが半分を占めている。
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ビオプテリン ノーベル賞受賞者のプテナント博士らが1957年に見つけたもので、脚光を浴びたこともあり成長促進因子と考えられている。1r/g位含まれている。
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ステロール 24−メチレンコレステロールが含まれている。花粉由来のものであろう。
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ミネラル 亜鉛が女王蜂の分化に関係するという考えもありインスリン合成に不可欠の物質である。
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ホルモン 女王蜂の分化にホルモンが関与している可能性は他の昆虫類の例からみても非常に高く、分化の決定要因として抽出の試みもあるが、現在のところ明らかでない。長谷川博士らは、類パロチン物質の存在を報告しているが、この方面の研究の進展が期待されるところである。
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R物質 女王蜂の生活の秘密を支える物質の存在を想定し、この鍵をにぎる物質をローヤルゼリーの頭文字をとってR物質と呼ぶことがある。これまでの研究の発展のうちでも、それまで知られていなかった物質の存在が明らかにされるたびに、それがR物質であるというものはない。そこで別の考え方すなわち、特にこれという物質はないが、既知物質の配合の妙がローヤルゼリーの効果を生むのだという考え方が生まれてくる。蛋白質やアミノ酸、ビタミン類がうまくバランスのとれた組み合わせになっていることが、女王蜂の活力のもとだと考える研究者も少なくない。
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花粉 ハチミツ等には花粉の混入が見られるが、ローヤルゼリーには非常に少ない。
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