女王蜂の驚異的な生命力


蜜蜂は数万匹で一群を構成していますが、群の大小を問わず、一匹の女王蜂と、多数の働き蜂及び少数の雄蜂からなっています。このように、ただ一匹、君臨する女王蜂は、働き蜂に比べて体格が二倍と大きく、またその生命も、働き蜂が成虫として活動をはじめてから約1ヶ月でその一生を閉じるものに対し、女王蜂は約4年間一群の中心となって存在します。しかもその間毎産卵期には、連日1,000〜3,000個、時には自己の体重の二倍を越す卵を産み続け、その生涯の産卵数は百万個に達する程の旺盛な生殖力を持っています。
いったい何が女王蜂をそうさせたのでしょうか?その秘密を握っているのがローヤルゼリーなのです。ローヤルゼリーを一生食べ続けることのできる特権は蜂社会では女王蜂にしか許されません。女王蜂の驚異的な生命力はその意味からローヤルゼリーによるものであるといえるのでしょう。

ローヤルゼリーとハチミツの違い

働き蜂は花から花蜜と花粉を集めて巣に貯めます。働き蜂が花粉を食べて、腸で吸収し体内で合成された物質を頭部にある咽頭腺より分泌したものがローヤルゼリーです。一方花蜜を胃(蜜胃)で消化し、ブドウ糖と果糖に分解した後、口より巣房に戻され、これが熟成されて出来上がったのがハチミツです。このように、ローヤルゼリーは乳白色のクリーム状で酸っぱくて刺激臭があるのに対して、ハチミツは透明な淡黄色で甘いという違いがあります。
 次にローヤルゼリーとハチミツの成分で特に大きく異なっているのが糖質であり、ローヤルゼリーが10%であるのに対して、ハチミツは78%もの糖質を含んでおります。その他にローヤルゼリーでは脂質、タンパク質もバランス良く含まれており、このような差が女王蜂と働き蜂の寿命や体格の差に影響を及ぼしているものと考えられています。

 
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