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携帯用百味箪笥
Portable cabinets
for classified drugs
小型の百味箪笥で患家に持参するもの。約130種の薬と調剤具を納めることができる。 |
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携帯用秤
Portable balances
江戸時代にはたびたび秤量改めが行われ、そのつど刻印を打って検査の証とした |
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オランダ渡り組み立て式薬秤
Portable and collapsible balance
imported from Holland
組み立て式になっており、単位はダラクマ。本邦の匁との換算値を記している |
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薬匙(やくじ) Drug spoons
調剤の際、およその量を量る匙の色々 |
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←計粒匙 pill-counters
丸剤の粒数を数える |
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↓ 菊桐紋付薬箱 |
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薬籠
Medicine chest for herb doctors
6段重ねで、紙包みの薬種とともに薬匙や圧尺をも納める |
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↑薬籠
やや特殊な様式で、薬種はそれぞれナツメ型の漆器に入れられている。 |
↑薬籠
金唐草の覆いをかけひもを結んだ |
処方された薬すなわち方剤は、煎、湯、散、丸、円、丹、膏などに分けられる。薬名の終りにこの一字を添えているので、どのような形の薬かを知り得る便があった。初期には牛黄円、麝香丸のように主となる薬種から命名されることが多かったが、処方が多種に及ぶにつれこの命名ルールは失われた。
湯剤は今日の煎剤、浸剤に当り、比較的大きく刻んだものを煎じる。散剤は細末であり、そのまま、あるいは熱湯に投ずる程度で服用の便があった。丸剤は米糊や蜂蜜で練って文字通り球形に丸めたもの、円剤は丸剤と同じながら、宗の欽宗帝の諱(いみな)の「完」 が「丸」と同音であったことから南宗の医書が丸をすべて円に改めたのに由来する。丹は主として円形または方形の扁平なものの称であった。 |
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洋方明治期薬籠
Medicine chest for western physicians
40余りの洋薬と調剤具が納められている |
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