高血圧読本

血圧の測定

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 通常は上腕動脈を用い、皮膚の上から血管を圧迫して、その血流を止めるのに要する圧を測定(間接測定)して、血圧とする。

■一般的な測定方法

コロトコフ法(聴診法)
 一般にはコロトコフ法(聴診法)と呼ばれる間接的な測定方法を用いて血圧を測定する。
 血圧の変動に伴う血管音(コロトコフ音)を聴いて、収縮期血圧(最高血圧)と拡張期血圧(最低血圧)を測定する。

 血圧は安静にした後、座位で右上腕の血圧を測定WHO/ISH(世界保健機構/国際高血圧学会)基準

■診察室での測定

 通常、水銀血圧計、または水銀血圧計と同じ程度の精度をもつ自動血圧計を使用する。
 測定の際、30分以内のカフェイン含有物と喫煙をやめてもらい、少なくとも15分の安静座位で行う。
 カフ(腕に巻く部分)の長さは通常長さ22〜23cm、幅13cmのJISに準じたものが用いられるが
小児や極端な肥満者においては専用のものを使用する。

■家庭での測定

 最近は家庭での測定や24時間の血圧測定の有用性が示されている。
 その理由としては、病院でのみ高血圧を示す「診察室高血圧(白衣高血圧)」の診断のみならず、
臓器障害や予後とも関連していることが上げられる。
 日本においては家庭血圧と24時間血圧がどちらも135/80oHgが高血圧の基準値といわれている。